ポケモン剣盾ダブルバトル シーズン24 カメックスザシアン ~要塞亀と妖犬の宴~
こんにちは、HANZOです。今回はシーズン24で使用した構築の紹介記事です。今月から伝説ポケモン1体まで、ダイマックス有りのルールになり、環境がガラッと変わりました。そこで、全国ダブルで使用感の良かったカメックスと、前回の伝説戦で何故か使用しなかったザシアンを組み合わせたパーティを作成しました。今回も1から10まですべて自分で考えて作った構築になりますので、疑問点や改善案など、どしどしご意見をお待ちしています(twitter @paisenegirまで)。
使用構築はこんな感じです。
1.最終成績
上 メインROM(TN HANZO):95戦62勝33敗(最終83位、レート1854)
下 サブROM(TN えりな):166戦102勝64敗(最終54位、レート1868)
↑勝敗(11/30 22:00頃撮影)
↑最終順位(ゲーム画面スクショミスった。。。)
※修正後
シャンデラ 守る⇒サイドチェンジ
2.構築経緯
まずは、ダイマックスが解禁されたということで、前回の全国ダブルで使用感が良かったカメックスからスタートしました。また、使用する伝説ポケモンは走攻守の3拍子がそろっているザシアンを選択。特にザシアンは前回の同じルールで使用してなかったこともあり、使用してみたかった1体でもあります。
次に取り巻きを考えます。まずはカメックスに足りない火力・素早さを補え、かつPT全体の耐久力を上げるポケモンとしてオーロンゲを採用。続いて圧倒的な耐久力と立ち回りの柔軟性を持たせてくれるポリゴン2を採用。この2匹は全国ダブルでカメックスを使用していた時にも使っていたため、すんなり運用できました。
残りはこれらのポケモンできついポケモンを対策していきます。特に、ザシアンが苦手とし、国際大会でも多くの結果を残しているグラードン・フシギバナ・リザードンの並びへの対策を考えました。タイプ相性や状態異常対策をもろもろ考慮し、最終的にラムのみを持たせた霊獣ボルトロスを採用しました。威力140のダイサンダーでリザードンをほぼ確定1発で倒すことができ、グラードンにウェザーボールで圧力をかけることができます。さらに電気タイプにより相手ザシアンのきょじゅうざんを1発耐えることができる強みもあります。
最後の1体については、環境中盤から数を増やし、LCSで一気に認知されたヒートロトム+トリトドンの並びに強く出れるポケモンを探し、結果としてシャンデラを採用しました。エナジーボールでトリトドンを倒すことができ、ヒートロトムにも等倍で高火力を叩き込むことができます。さらにタイプ上ザシアンに強く、こちらのザシアンに飛んでくる炎技を交代によって無効化することができるのも魅力です。
こうしてパーティが完成しました(11月半ばにこの並びになりました)。全国ダブルで自分が使い慣れた動きのまま環境に合わせてカスタマイズした構築のため、個人的に非常に使用感が良かったです。特にザシアンが苦手とするソルガレオ構築に対して大きな不利を取らないところが気に入っています。
3.個体紹介
持ち物;とつげきチョッキ
性格;ひかえめ
特性;げきりゅう
実数値(努力値);185(244)-x-120-150(252)-127(12)-96(すばやさ個体値26or27)
パーティのメインアタッカーにしてダイマックス環境における自分のエースポケモン。とつげきチョッキを持たせることで、珠レジエレキの威力140特殊ダイサンダーをげきりゅう圏内で耐えて、返しのキョダイホウゲキでほぼ確定1発を取ることができます。また、ソクノのみではない利点として、ディアルガやレシラムなどの特殊伝説アタッカーとも互角に打ち合える点が魅力的です。また、この個体はあえてすばやさを少し落とした個体を使用しています。理由としては、トリックルーム中に後述するオーロンゲのこわいかおでカメックスの素早さを下げることで、白バドレックスよりも先に行動できるようにするためです。これによりダイアースを積まれる前に攻撃でき、ダメージレースを有利に運ぶことができるようになりました。
~主なダメージ計算結果~
※カメックスがダイマックス時、攻撃側は特殊/ひかえめ/珠を想定
・レジエレキ140ダイサンダー :273~322(73.7~87.0%)
・ディアルガ150ダイドラグーン :130~153(35.1~41.3%)
・イベルタル130ダイアーク :134~160(36.2~43.2%)
・黒バドレックス アストラルビット(ダブル):83~99(22.4~26.7%)
ーーーーー追記ーーーーー
・Hに振り切っていない理由は6nを避けるため。
・とくぼうを1落とすと、おくびょう珠レジエレキの140ダイサンダーで確実にげきりゅう圏内に入るため、防御に余りを分配した方がいいかもしれない。
持ち物;しんかのきせき
性格;ずぶとい
特性;トレース
実数値(努力値);191(244)-x-135(100)-125-136(164)-80
本パーティの影の立役者。トレースによりいかく、いたずらごころ、フレンドガードなどをコピーしたときの強さはすさまじいです。特にオーロンゲ+特殊伝説ポケモンの並びに対していたずらごころをトレースしたときはトリックルームに頼らずにかいでんぱを入れることができるため、非常に強力だと感じました。攻撃技にはイカサマを採用しており、剣舞を積んだグラードンに対して大ダメージを入れたり、じならしソルガレオやメタグロスといったポケモンに大ダメージを叩き出すことができ、何よりドラパルト相手に殴り勝つことができるのが本当に強かったです。全国ダブルの頃は最遅で採用していましたが、今回はオーロンゲにこわいかおを採用している関係上、素早さ80の設定としました。
③オーロンゲ
持ち物;ひかりのねんど
性格;ずぶとい
特性;いたずらごころ
技;リフレクター ひかりのかべ うそなき こわいかお
実数値(努力値);202(252)-140-122(204)-90-x-102(52)-80
耐久力の底上げ、素早さ操作、特殊ダイマックスポケモンの火力補助ができるフルサポート型のオーロンゲ。こわいかをを採用することでカメックスやポリゴン2をトリックルームに頼らずに上から通せるようになるのが予想以上に強力でした。また、こわいかおはでんじはと違って命中率が100%であり、何回でも打ち込むことができるため、使い勝手は非常に良かったです。うそなきは主に相手のザシアンをカメックスやボルトロスで1発で落とすのに使用していました。
④ザシアン
持ち物;くちたけん
性格;いじっぱり
特性;ふとうのけん
技;きょじゅうざん せいなるつるぎ じゃれつく まもる
実数値(努力値);199(252)-244(252)-135-x-136(4)-168
いわずと知れた最強伝説ポケモンの1体。前回のルールではメタられると読んで使いませんでしたが、メタられても強かったです。今回はすばやさに一切振らずHPとこうげきに振り切っており、その分技範囲を広くとりました。相手のザシアンに対して先制で動くことはできませんが、逆に言えばトリックルーム下であればほぼ確実に先手をとれるのが利点といえます。オーロンゲの壁やこわいかおと合わせてすさまじい耐久力と制圧力を誇り、カメックスやボルトロスによって疲弊した相手にとどめを刺すには十分すぎるほどの性能を持っていました。
⑤ボルトロス(霊獣)
持ち物;ラムのみ
性格;おくびょう
特性;ちくでん
技;ライジングボルト ヘドロばくだん ウェザーボール まもる
実数値(努力値);155(4)-x-90-197(252)-100-168(252)
カメックスの通りが悪いパーティ、およびグラードン軸のパーティに対する回答として採用。リザードンより1速いすばやさ、圧倒的な特殊火力によって、刺さる相手には一方的に刺さりまくりでした。特に環境に多く存在したかいでんぱボルトロスをほぼ完全に無効化することができる点と、カメックスに誘われて出てきたレジエレキ、ゴリランダーに対いて強い点が気に入っています。さらにウェザーボールを採用ですることで、グラードンとその取り巻きへの打点も確保できます(グラードンにダイバーン、フシギバナにダイバーン、リザードンにダイサンダー)。またウェザーボールは天候が普通の場合は威力が低いものの、ダイアタックになると威力130になり、強力な選択肢となります。これにより、すばやさの遅い後発のザシアンのサポートも同時にこなすことができます。
持ち物はラムのみとぼうじんゴーグルを試しましたが、シーズン後半はフシギバナの数が減少した(あくまで体感)ことと、あくび採用のポケモンの増加によりラムのみを採用しました。
持ち物;きあいのタスキ
性格;おくびょう
特性;もらいび
実数値(努力値);136(4)-x-110-197(252)-110-145(252)
カメックス、ボルトロスが苦手としているトリトドンへの回答として採用。また、数はそれほど多くは存在しませんでしたが、カミツルギ、ナットレイへの回答にもなっています。このポケモンは特性と技がとにかく優秀で非常に多くの選択肢があり、まだまだ開拓の余地があるポケモンだと思っています。今回はまもるを採用しましたが、サイドチェンジも大いにありだと思います(特にbo3を意識するならサイチェンは入れ得)。逆にサイドチェンジが無くてもサイチェン読みの行動をされる場合が何試合かありました。
と、ここまでは利点中心に書きましたが、シャンデラをパーティに入れて実際にトドン入りのPTと対戦した数が少ないため、なんとも言えないところもあります。。。あくまでここの枠は環境に応じてカスタマイズするのが良いと思います。
4.選出パターン
※あくまで私の戦い方なので、参考程度に
■基本選出
ほとんどこれ。基本的にオーロンゲで壁を張って、カメックスは初手ダイマックスを切って積極的にキョダイホウゲキを打っていきます。理想は両壁を張る動きからスタートしますが、相手によってはこわいかお、うそなきから入って積極的に残数有利に持っていくのも良いでしょう。最悪オーロンゲが何もできずに倒されても、カメックスのHPは確保された状態なので、後発のポリ2でトリックルームを展開し、カメックスが動けるターンを確保して戦います。
トリル下では、ポリ2で相手の特殊アタッカーを弱体化したり、物理アタッカーに対してはダイスチルを積んでポリ2を要塞化せさたりと、こちらの残数確保とダメージ蓄積を狙いながら戦っていきます。ダメージ蓄積に関しては攻撃によるダメージのほかに、キョダイホウゲキによるスリップダメージ、ダイアイスによる天候ダメージなど、ターンを稼ぐだけで相手が勝手に疲弊していくギミックが多く搭載されており、困ることはほとんどありませんでした。
相手のひでりを利用してウェザーボール持ちのボルトロスで積極的にダイマクスを切って攻めていきます。フシギバナに対しては2連でねむりごなを打たれないように立ち回ると良いです(ここでもオーロンゲのこわいかおが役に立ちます)。相手のグラードンもボルトロスで倒せればいいが、最悪落とせなくても1撃入れておくだけで後発ザシアンでの処理が楽になります。
先:ポリゴン2+カメックス 後:シャンデラorオーロンゲ+ザシアン
じならし弱点保険コンボに対しては、ポリゴン2もカメックスも耐えることができるため、イカサマとキョダイホウゲキで積極的に攻めることができます。相手のダイメックスエースを1~2ターンで処理した後は、後発ザシアンを通していきます。じならしを打つポケモンの代表格は黒バドレックス、レイスポス、エンテイが挙げられるが、これらのポケモンに対してカメックスもポリゴン2も互角以上に戦えるのも魅力です。
■VSトリトドン入り
先:シャンデラorオーロンゲ+カメックス 後:ボルトロス以外の誰か+ザシアン
トリトドン対策として投入したシャンデラの出番です。たすきを持っているため、雑に動かしても強いです。トリトドンが先発に出てこなかった場合は積極的に交代を読んでエナジーボールを打ちます。とはいえ、対面状態では当然エナジーボールは警戒される印象があったため、その場に応じて適切な択を通していかないといけないと感じました(結論;立ち回り練度が必要)。
5.おわりに
今期は途中でダイパリメイクが発売された影響からかランクバトル人口が少ないシーズンでしたが、納得のいく結果を出せて嬉しく思っています。また、たくさんの有名強者さんたちと勝負できたのも楽しかったし、その中でしっかり自信をもって戦えたのも自信につながりました。今後も剣盾中心に遊んでいくと思いますので、よろしくお願いいたします。
それではここまで読んでくださりありがとうございます。ご質問・ご指摘はtwitter(@paisenegir)までお願いいたします。